ワーキングマザー向け雑誌「Domani」の広告

「働く女は、結局中身、オスである」

 

この広告コピーがインターネット上で大炎上をしています。

「時代遅れ」「女性蔑視だ」などの批判が殺到しており、

肯定的な意見も含め様々な議論が交わされているようです。

 

この議論の中に入る気はありませんが、

わたしが少し気になったことを書きたいと思います。

 

まず、広告の観点からみると

いかに世間の注目を浴びるか、表現の自由でキャッチーさを出すか

といった点では成功したのだろうと思っています。

 

しかし気になるのは、「結局~」という表現。

これには制作者側も含め社会全体の

アンコンシャス・バイアス(無意識の偏見感じるのです。

 

女はつつましく、男はたくましく、

女は弱い、男なら泣くな、

女に責任を持たせるのはかわいそう、男は仕事に生きろ・・・etc

 

だから、

バリバリと責任を持って働いている女性は女ではない「結局」男なんだ

無意識で発信しているわけです。

 

女性活躍を求める社会で、障壁になっているのが

この “悪気のない” 無意識の偏見だと言われています。

オスのような女性ばかりが活躍しているわけではなく

優しく愛情を持って部下を育てる女性管理職もいます。

また男というだけで責任を負わされることを

望まない男性もいます。

 

多様化社会の発展には、無意識の偏見の壁を崩していくことが必要ですね。